ロンドンチャレンジ沖縄ツアーロンドンチャレンジ沖縄ツアー / norio.nakayama

U-23代表、オリンピックで12年ぶりのベスト8進出決定!!

いや〜素晴らしい!
過去2大会はグループリーグで敗退していたことを考えれば、これはもう文句のつけようのない成績。
たとえベスト8で敗退したとしても、選手たちは胸を張って帰ってきて良いと思う。
なんてったってメキシコ五輪銅メダルの英雄・釜本邦茂に「メダルは絶対無理とか言っちゃてゴメンね」と謝られたくらいの快挙なのだ。
あの釜本サンに頭を下げさせるのは、難易度的にはアジア予選突破の20倍くらい難しかったはずだけど、彼らはそれをやってのけたのである。

しかしこうなった以上は、真剣にメダル獲得を狙って勝ち進んで行ってもらいたい。
ただしそのためには、日本がまだまだ乗り越えなければいけないハードルと、課題も残されている。

第3戦・ホンジュラス戦に向けて

ベスト4以上を狙うためにはまず、このグループを1位で通過することが必須条件になると言ってもいい。
2位になった場合は1回戦で、優勝候補の大本命・ブラジルと当たってしまうことが濃厚なので、それは避けなくてはいけないからだ。
そして日本が1位通過をするためには、次のホンジュラス戦で「引き分け以上」が絶対条件になってくる。
万が一、ホンジュラスに負けて2位になってしまったとしたら、スペイン・モロッコに連勝したこともほとんど意味が無くなってしまうと言ってもいいだろう。

ホンジュラスは技術的に突出したチームではないけれど、あのスペインに勝ったことからも分かるように、決してナメてかかってはいけない相手である。
特に警戒するべきは、ゴール前を固めてからの鋭いカウンター。
戦術的には古典的と言ってもいいけれども、ツボにはまった時にはモダンフットボールを撃沈させるだけの普遍的な破壊力を秘めている。
特にスペインのように、ホンジュラスに先制点を許してしまうと、そのまま逃げ切られてしまう可能性も充分に考えられるだろう。

日本が気をつけるべきは、とにかくまずは「失点をしない」ことだ。

しかし、この点では日本が優位に立っている。
ホンジュラスに勝たなければいけなかったスペインとは違って、日本はホンジュラス戦で負けさえしなければ0-0でもいい。
無理に攻めに出る必要が無いのだから、日本はまずしっかりと守りを固めながら、隙を見てカウンターをしかけていくことができる。

逆に、勝たなければいけないホンジュラスは前がかりになって攻めてくる可能性があるけれど、それはホンジュラスが本来得意とする形ではないだけに、相手もやりづらくなるだろう。
そうなればむしろ、日本は永井謙佑たちのスピードを活かした必殺のカウンターを仕掛けやすくなる。
また、ホンジュラスがあえて攻めに出て来ないような展開があったとしても、そのときは挑発に乗らずに守備組織を維持しながら、時間が過ぎるのを待てばいい。

どちらにしても先制点さえ許さなければ、日本が主導権を握って戦うことができるという、かなり有利な立場にいると言えるだろう。
油断せずにこれまでの戦いを続ることさえできれば、日本の1位通過は堅い。

しかし僕が一番気になるのはそのあと。
決勝トーナメントに進んでからの戦いなのである。

日本に見られる一抹の不安

今大会の日本の最大の武器が「カウンター」なのは間違いないところだろう。
まず守備をしっかりと固めた上で、前線の永井謙佑、大津祐樹、清武弘嗣たちのスピードを活かしてゴールに迫る。
このカウンター戦術は、特にスペインのように前に出て攻め込んでくる相手に対しては抜群の威力を発揮する。

しかし問題は、相手に先に得点を許してしまった場合だ。

リードされてしまった状態では、「攻め込んできた相手の裏を突く」カウンター戦術は機能しない。
そうなった場合には、今度は日本がカウンターを捨てて攻め込んでいかなくてはいけない。
その場面で採る戦術、”プランB” が日本に存在するのかどうかが、僕は少し心配なのである。

振り返ると今回のモロッコ戦。
前半は一気呵成に攻め込んでくるモロッコ相手に、日本が耐えしのぐ展開が続いた。

ただし日本は初戦のスペイン戦に勝利していたことで、このモロッコ戦は最悪でも引き分けで良かった。
逆にモロッコは、まだスペイン戦を残している段階でホンジュラスに引き分けてしまったため、日本に勝たなければ後がない。
その立場の違いを考えれば、立ち上がりの展開は理にかなったものだった。
そういう意味では、まず前半はディフェンスを固めて、相手を「いなした」日本の戦い方は正しかったと言えるだろう。

しかし、気になるのは後半の戦い方である。

前半に勢い良く攻めたことで、後半途中からのモロッコはスタミナ切れを起こしていた。
しかし、日本の得点はなかなか生まれない。
それでも最後にはカウンターからの永井のゴールで決勝点を奪ったけれども、このとき時間はすでに84分。
もしこのシュートが決まっていなければ、そのまま引き分けで終わっていた可能性も高い。
そうなってしまっていたら、最終のホンジュラス戦では日本が不利な立場に立たされていたはずだった。

永井のゴールは素晴らしいものだったけれども、日本は後半の時間帯、もっと自分たちから攻めに出ていても良かったのではないか?と個人的には思っている。
この試合で一番活躍していたのは清武弘嗣だと僕は感じたのだけれども、清武が輝いたのは後半、ドリブルを得意とする清武の突破を、足の止まったモロッコのディフェンス陣が全く捕まえきれていなかったことが大きい。

この時間帯には永井や大津もドリブルからチャンスを創れていたけれど、ここで齋藤学や宇佐美貴史など、よりドリブル突破に定評があってフレッシュな選手たちを起用していれば、さらにチャンスの数は増えていたんではないだろうか。
齋藤は78分に投入されたけれども、少し遅すぎるようにも感じた。

もちろん結果的には勝ったので、この試合だけを見れば関塚監督の采配は間違っていなかった。
しかし、この先の試合でもしリードを許すような展開になった場合には、日本はリスクをしょって攻めに出なければいけない。
それを考えた時、関塚監督の采配はワンテンポ遅いように感じてしまうのだ。
関塚監督はこのモロッコ戦の後半で、交代選手を使って主導権を握りに行くよりは、引き分けも視野に入れながら、まずは失点をしないためにチームのバランスを崩さないことを優先的に考えたのだろうと推測される。

そのサッカーは、良く言えば「慎重」だけれども、見方を変えれば「消極的」と見えなくもない。
そこが、僕が少し不安に感じるポイントなのである。

ただし、ここまでの日本の戦績は文句なしに100点満点だ。
関塚ジャパンには僕の浅はかな心配を吹き飛ばして、メダルまで快進撃を続けてほしい。

そして見事にメダルを獲得した暁には、彼らは “レジェンド” 釜本と肩を並べることになる。
さらに銀メダル以上の場合は、これはもう「釜本超え」の達成だ。
どうせならもう、そこまで目指して突っ走ってもらいたい。

そして金色、または銀色のメダルを首から下げて帰国したあと、もし釜本さんに逢う機会があったとしたら。
選手たちは大先輩に臆することなく、勇気を振り絞って “上から目線” でこう言い放ってほしい。

「やったよ、ガマッチョ」。

いやさすがに、それは言っちゃマズいか…。

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