Novxanı
Novxanı / tm-tm

日本が本格的にサッカーの強化に取り組み始めたのは、Jリーグによってプロ化が推進されたここ20年余りの出来事だ。
ヨーロッパに比べて日本サッカーは進歩していないと言われていた時期もあったけれども、決してそんなことはない。
僕がもし外国人のサッカーファンだったとしたら、全くのアウトサイダーから世界大会の常連へと成長した日本のこの20年間の進歩のスピードに、目を丸くしていたことだろう。

そして女子サッカーにおいては、それはさらに顕著に映る。
「サッカー王国」ブラジルを玉砕したこのU-17ワールドカップ初戦で、日本は女子サッカー界をリードする存在だと、改めて世界に証明してみせたのである。

リトルなでしこが見せた「世界基準」

今大会のブラジルは正直なところ、やや看板倒れのチームではあった。
日本と比べると基礎技術は高くなく、かと言ってU-20のタイス・グエデスのような突出した技術を持った選手もいない。にも関わらずドリブル突破を多用する相変わらずのプレースタイルは、日本のプレッシングの格好の餌食となった。

対する日本はトラップ、パスなどの基礎技術のレベルが段違い。複数で囲い込むプレスなどの組織戦術も実践できていて、サッカーの質の違いは明白だった。
そして試合開始2分で1点を先制すると、ブラジルにほとんどチャンスらしいチャンスを創らせないままゲームを支配し続け、5-0の大勝劇を演じてみせる。

田中陽子、猶本光、横山久美らを擁して準優勝に輝いた前回大会と比べても、今大会の日本チームは総合的に完成度が高いという印象を受ける。両サイドバックのオーバーラップが少なかったのはやや物足りなかったけれども、それ以外の部分は押しなべてレベルが高く、チーム全体に大きな穴が見当たらない。

おそらく大会に参加している全チームの中でも、日本の完成度はトップクラスに近いだろう。間違いなく「優勝」を視野に入れて戦うレベルのチームで、対戦国から見れば怖ろしく技術が高く、洗練されたチームに映ったのではないだろうか。
「止める・蹴る」というプレーを当たり前にこなし、よどみないパスワークで攻撃を構築していく日本の姿は、感覚的には男子のサッカーを見ているのとそう大差はなかったように感じた。

大げさかもしれないけれど、僕はそこに「女子サッカーの未来像」を見た気がしたのである。

成宮唯が見せた「器の片鱗」

日本の個々の選手は前述のとおり、ほぼ全員がハイレベルなプレーを見せていたと言っていいと思う。

しかし中でも最も注目されるのは、この日は左サイドハーフでプレーした成宮唯だろう。
前半はミスも多くて本来のプレーを見せられていなかったけれども、後半には得意のドリブルからチャンスを演出するシーンが増えていった。

特に、自身の2点目となった67分のシーンは圧巻の一言である。
縦パスのリターンをもらった成宮がドリブルで2人のDFの間を突破してシュート。これはクロスバーにはじかれたものの、そのリフレクションを拾った成宮が再び無人のゴールに押し込んで5-0と勝負を決める。

一瞬のドリブルの切れ味と得点感覚は、まさに「エース」の称号にふさわしいものだった。

ただし、同じU-17ワールドカップで残したインパクトという意味では、2008年大会の岩渕真奈、2010年大会の横山久美のそれと比べて、まだ物足りなさも感じられた。

大会を通じて成宮唯がその本領を発揮し、日本を優勝に導くことができるのか?
前2大会の先輩たちを上回る活躍を、ぜひ期待したいところである。

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