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サッカーブログ|No Football , No Life

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Written by ハマジ

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chemistry bottles with liquid inside
chemistry bottles with liquid inside / zhouxuan12345678

前半を終えて、スコアは0-0。
3分の2に近いポゼッション率を記録した日本にしてみれば、「まさか」の展開だったことだろう。

U-17女子日本代表 “リトルなでしこ” が、第2戦目にして早くも直面した「壁」。
この試合は優勝を目指す日本にとって、自身の課題をあぶり出す貴重な試金石となったのである。

「エリートチーム」の落とし穴

日本が苦戦を強いられた背景には、もちろん理由がある。
まず日本はこの試合で、初戦のブラジル戦からスタメン5人を入れ替えて臨んでいた。

5-0という大勝のあとで緊張感が緩みがちなところを、フレッシュな選手を起用することで解消しようという計算が吉田弘監督の中にはあったのかもしれない。同時にレギュラーメンバーの疲労や、サブの選手たちの試合勘なども考慮した上でのことだと思われる。
それでも成宮唯、増矢理花、隅田凜、乗松瑠華、平尾知佳といったセンターラインの「柱」になる選手たちは残しながら、日本は新しい布陣でこの第2戦を戦うことになった。

しかし「連携」という面では案の定、この作戦は日本にとってマイナスに作用してしまう。

またニュージーランドがブラジルのように真っ向勝負を挑んでくるのではなく、フィジカルの強さを活かした「守って守ってカウンター」戦術のチームだったことも、日本にとっては不利に働いた。
世界的に見ればこういうスタイルのチームは珍しくないけれど、まだ国際経験の少ないU-17世代にとっては「未知との遭遇」に映った部分もあっただろう。ゴール前を固めてくる相手に対して、日本はポゼッションで圧倒しながらも最終ラインを崩す攻略法を見つけることができず、いい形でフィニッシュまで持ち込めないような時間帯が続く。

ちなみに今大会の日本代表チームは、メンバー21名中の3分の1にあたる7名を、JFAアカデミー福島の選手が占めている。
さらにスタメンにおける数で言うと、初戦のブラジル戦は実に6人、このニュージーランド戦でも4人がJFAアカデミー所属の選手だった。つまり今回のU-17女子代表チームは、明らかにJFAアカデミーの選手を主体にしたチームなのである。

JFAアカデミーの選手たちの優れている点は、技術・戦術・フィジカルとあらゆる面で高度な訓練を受けているため、個人としてもチームとしても穴が少ないことだ。僕がブラジル戦での日本を非常に洗練されたチームだと感じたのは、おそらくはそれが大きな原因だった。

しかしその反面、サッカーが「教科書通り」の、型にはまったものになってしまう危険性もはらんでいることを、僕はこのニュージーランド戦で改めて悟った。

日本のサッカーは相変わらず洗練されてはいたけれど、攻撃があまりにも「優等生的」で意外性に乏しい。
ニュージーランドのように引いて守ってくる相手には、タイミングを外す早いパスワークや強引なドリブル突破でサイドをえぐる動き、思い切ったミドルシュートなどで攻撃にアクセントを加えることが必要なはずだった。

しかし前半の日本には、そうやってリズムを変えられる選手がほとんど居なかったように感じられた。
期待の成宮唯も、その役割を充分にこなせていたとは言いがたい。

しかし、ややもすれば硬直してしまいがちな日本の攻撃にアクセントを加えたのは、JFAアカデミーと双璧をなすタレント軍団、日テレ・メニーナ所属の選手たちだった。
特に、初戦は怪我の影響もあって出場機会がなかった “天才少女” 籾木結花が、前半は日本の攻撃を牽引。
視野の広いパスで起点となるとともに、同僚の左サイドバック・清水梨紗のオーバーラップを促して日本の左サイドを活性化させる働きを果たした。

そして迎えた後半、日本は立ち上がりから1枚の交代カードを切る。
伊藤美紀に代わって投入されたのは、初戦ではスタメン出場を果たしていた長谷川唯。

籾木と同じく日テレ・メニーナに所属するこの長谷川の投入で、日本の攻撃は大きくそのリズムを変えることになる。

「エリート」と「アウトロー」の『化学反応』。

試合が動いたのは、時計の針が60分を刻む頃だった。

コーナーキックの流れから、こぼれ球を拾った長谷川唯が思い切りよくシュートを放つ。
そしてこれが見事に決まり、日本が待望の先制点をマークしたのである。

しかも、長谷川の勢いはこれだけでは止まらない。
78分、ドリブルで左サイドからカットインした長谷川唯が、再び右足を一閃。
このミドルシュートが鮮やかにニュージーランドゴールを捉えて2-0。
これで勝負の行方は大きく日本に傾いた。

そして後半ロスタイムには、籾木結花のスルーパスに抜け出した隅田凜が倒されてPKを獲得。
これを隅田自身が決めて3-0。

後半に3点を奪う固め打ちで、日本が見事に勝ち点3をゲットしたのである。

そしてこの日の3得点の全てを日テレ・メニーナ所属の選手たちが決めたことは、偶然ではないように僕には感じられたのだ。

チームの母体を成すJFAアカデミーが女子サッカー界の “スーパーエリート” であるならば、第二勢力のメニーナは「ヨミウリのサッカー」の伝統を色濃く受け継いだ “アウトロー集団” である。

アカデミーの選手たちだけでは優等生になり過ぎなところに、メニーナの選手たちがアクセントを加える。
そこから生まれた「化学反応」が、この日の勝利を導き出したのではないだろうか。

そして僕はこの2試合を観て、長谷川唯という選手に俄然注目してみたい気持ちになった。

点を獲ったから、というだけで言うわけではないんだけれど、長谷川は非常に高いポテンシャルを持った選手だと思う。
メニーナ所属なので技術が高いのは当然ながら、運動量も豊富でアイディアもある。さらには視野も広い上にドリブルもパスもできて、シュートも打てる。中でも外でもプレーできるユーティリティー性を持ち、負けん気の強そうなところも魅力だ。

しかも長谷川唯は、このチームでは杉田妃和と並んで最も若い弱冠15歳。
長谷川が現時点でチームのエース・成宮唯よりも上だとまでは思わないけれど、将来的には成宮と同等かそれ以上の選手に成長する可能性もあるのではないだろうか。

長谷川はAFC U-16女子選手権の時には代表メンバーに選出されていない「その他大勢」の選手だった。
しかし、前回大会で「京川舞の控え」という立場から大ブレイクを果たした横山久美のように、長谷川唯がこの大会のシンデレラガールになることも充分にあり得ることだろう。

ほかにも才能豊かな選手たちが揃う今大会の日本だけれど、長谷川唯。
この名前は覚えておいて損はなさそうだ。

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Novxanı
Novxanı / tm-tm

日本が本格的にサッカーの強化に取り組み始めたのは、Jリーグによってプロ化が推進されたここ20年余りの出来事だ。
ヨーロッパに比べて日本サッカーは進歩していないと言われていた時期もあったけれども、決してそんなことはない。
僕がもし外国人のサッカーファンだったとしたら、全くのアウトサイダーから世界大会の常連へと成長した日本のこの20年間の進歩のスピードに、目を丸くしていたことだろう。

そして女子サッカーにおいては、それはさらに顕著に映る。
「サッカー王国」ブラジルを玉砕したこのU-17ワールドカップ初戦で、日本は女子サッカー界をリードする存在だと、改めて世界に証明してみせたのである。

リトルなでしこが見せた「世界基準」

今大会のブラジルは正直なところ、やや看板倒れのチームではあった。
日本と比べると基礎技術は高くなく、かと言ってU-20のタイス・グエデスのような突出した技術を持った選手もいない。にも関わらずドリブル突破を多用する相変わらずのプレースタイルは、日本のプレッシングの格好の餌食となった。

対する日本はトラップ、パスなどの基礎技術のレベルが段違い。複数で囲い込むプレスなどの組織戦術も実践できていて、サッカーの質の違いは明白だった。
そして試合開始2分で1点を先制すると、ブラジルにほとんどチャンスらしいチャンスを創らせないままゲームを支配し続け、5-0の大勝劇を演じてみせる。

田中陽子、猶本光、横山久美らを擁して準優勝に輝いた前回大会と比べても、今大会の日本チームは総合的に完成度が高いという印象を受ける。両サイドバックのオーバーラップが少なかったのはやや物足りなかったけれども、それ以外の部分は押しなべてレベルが高く、チーム全体に大きな穴が見当たらない。

おそらく大会に参加している全チームの中でも、日本の完成度はトップクラスに近いだろう。間違いなく「優勝」を視野に入れて戦うレベルのチームで、対戦国から見れば怖ろしく技術が高く、洗練されたチームに映ったのではないだろうか。
「止める・蹴る」というプレーを当たり前にこなし、よどみないパスワークで攻撃を構築していく日本の姿は、感覚的には男子のサッカーを見ているのとそう大差はなかったように感じた。

大げさかもしれないけれど、僕はそこに「女子サッカーの未来像」を見た気がしたのである。

成宮唯が見せた「器の片鱗」

日本の個々の選手は前述のとおり、ほぼ全員がハイレベルなプレーを見せていたと言っていいと思う。

しかし中でも最も注目されるのは、この日は左サイドハーフでプレーした成宮唯だろう。
前半はミスも多くて本来のプレーを見せられていなかったけれども、後半には得意のドリブルからチャンスを演出するシーンが増えていった。

特に、自身の2点目となった67分のシーンは圧巻の一言である。
縦パスのリターンをもらった成宮がドリブルで2人のDFの間を突破してシュート。これはクロスバーにはじかれたものの、そのリフレクションを拾った成宮が再び無人のゴールに押し込んで5-0と勝負を決める。

一瞬のドリブルの切れ味と得点感覚は、まさに「エース」の称号にふさわしいものだった。

ただし、同じU-17ワールドカップで残したインパクトという意味では、2008年大会の岩渕真奈、2010年大会の横山久美のそれと比べて、まだ物足りなさも感じられた。

大会を通じて成宮唯がその本領を発揮し、日本を優勝に導くことができるのか?
前2大会の先輩たちを上回る活躍を、ぜひ期待したいところである。

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