名古屋グランパス、「大きいことはいい事だ!」の勝利/Jリーグ@ベガルタ仙台 1-2 名古屋グランパス

誰が言ったか忘れたけれど「大きいことはいい事だ」そうなんである。
なるほど、考えてみると確かに「小さいよりは大きいほうがいいかもなー」という場面は多い。
吉野家で並盛りを頼むよりは大盛りを頼んだほうがオトクな気がするし、もし生まれ変われるとしたら、池乃めだかよりはジャイアント馬場になったほうが何となく良さそうにも思える。
ちなみに男性の場合は特に「大きい」という言葉に敏感である。
公衆便所で友人に「おお!お前デカイな!」なんて言われた日には、「そう?それほどでもないけどね…フフフ」と謙遜しつつも、ちょっとした優越感に浸ってしまうのが男心ってやつだろう。
そしてこの試合も、名古屋グランパスの「大きさ」がベガルタ仙台を上回ったゲームとなった。

日本のビッグクラブ、名古屋グランパス

グランパスのメインスポンサーは、言わずと知れた「世界のTOYOTA」である。その潤沢な資金を使って大型補強を敢行し、今年も優勝候補に名前を連ねるチームだ。
対するベガルタ仙台は、今年7年ぶりにJ1に復帰したばかりのローカルチーム。
チームとしての規模の大きさは、どうしても「日本のビッグクラブ」名古屋グランパスに軍配が上がる。
またサッカーの部分で見ても、グランパスは「大き」かった。
フィールドの両サイドをワイドに使い、大きな展開から崩しにかかるのがグランパスのスタイルである。
さらにグランパスは選手もデカい。
この日のスタメンのうち、185cmを超える選手が5名。
この「タテ」と「ヨコ」への大きさが、グランパスのサッカーの核となる。
ついでに言うと、スタメンのうち各国代表歴を持つ選手は7名。そして監督も、あの「世界のピクシー」という大スケールだ。
あらゆる面で、名古屋グランパスはベガルタ仙台よりも「大きい」チームだったと言えるだろう。
この日のゲームでも、はじめに優位に立ったのはグランパスだった。
前半はグランパスが押し込む展開が続き、38分にジョシュア・ケネディのPKから先制点をゲットする。
しかし後半になると、一転してグランパスの運動量が低下。それにつれてベガルタ仙台が形勢を逆転する。
グランパスを上回る数のチャンスを作り、ついに84分にはフェルナンジーニョの得点でベガルタが同点に追いついた。
このままベガルタが逆転か!?と思われたその刹那、その前に立ちはだかった男がいた。
それはまたしても「グランパスでも1番大きい男」、ケネディであった。

ケネディという大きな武器

ケネディの身長は194cmである。日本で大型ストライカーと言われる平山相太よりも、さらに4cmも高い。
身長のデカさは大きな武器になる。
ちなみにサッカー以外でもそれは同じだ。
一例を挙げてみたい。
僕は中学時代、ひそかに想いを寄せていたWさんという女子と、友人のTくんが付き合っていることを知ってショックを受けた思い出がある。
しかし、それまでWさんとTくんは、特に仲が良いという印象もなかった。
後日、別の友人から聞いた情報によると、WさんがTくんを選んだ理由は「背が高かったから」。…Tくんの身長は184cmだった。
「女…女ってやつはあ…!」と、この時ばかりは漫画のように地団駄を踏むしかなかった中2の僕。
僕もオカンより20cm、オトンより10cm高いので、家の中では頑張ったほうなのに…!…とか言ってみたところで、この場合は負け犬の遠吠えにしかならなかったのは言うまでもない。
以上、お分かりいただけただろうか。
あまり参考にならなかった気もするものの、とにかく背の大きさは強力な武器になるということである。
そしてこの試合の決勝点も、長身FWケネディのヘディングシュートから生まれたものだった。
終了間際の決勝点を含む2得点を挙げ、この日のヒーローとなったケネディ。
彼の「大きさ」は、やはり強力な武器だった。きっと女性にもモテることだろう。

巻き返しに期待したいベガルタ仙台

後半は劣勢に立たされながらも、ケネディという「大きさ」の力で勝利をもぎ取ったグランパス。これで名古屋グランパスは暫定2位に浮上した。
しかし敗れたベガルタ仙台も、ゲーム内容で負けていたわけでは決してない。
今後の飛躍に期待したいところだし、彼らならきっとやってくれるはずである。
なぜなら、彼らの本拠地は「仙台」。
「せんだい」、「だい」「ダイ」「大」…大!!
うーん我ながら、く、苦しい…。

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