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ミッドウィークに行なわれたゲームで、UEFAチャンピオンズリーグはグループリーグ第4節を迎えた。

グループリーグも後半戦を迎えて、いよいよ決勝トーナメントへ進出するチームの輪郭が見えてきつつある。

その第4節の中で、ACミラン x レアル・マドリード戦と並んで注目を集めたカードが、トットナム・ホットスパーとインテル・ミラノの対戦だ。

そしてこの試合から、世界のフットボール界は1人のニュースターを生み出すことになりそうである。

その選手はトットナム・ホットスパー所属。

名前をガレス・ベイルと言う。

トットナムに現れた超新星、ガレス・ベイル

この試合に先立つ第3節でも、トットナムとインテルの両チームは顔を合わせていた。

この時の舞台はインテルのホーム、スタジオ・ジュゼッペ・メアッツァ。

トットナムのゴールキーパー、ゴメスが前半8分に退場となったこのゲームで、インテルは前半だけで 4-0とリードする。

後半にはそれ以上の大差がつくかと思われたゲームはしかし、後半にトットナムが3点を挙げて、結果的には 4-3でインテルの辛勝に終わった。

そしてトットナムが後半に奪った3得点、その全てをマークしてハットトリックを達成したのが、ガレス・ベイルである。

ガレス・ベイルは 1989年生まれの 21歳。

ウェールズの首都カーディフで生まれたウェールズ人で、少年時代はサッカーだけでなく陸上やラグビーなど、いろいろな競技でのプレー経験を持つ。

インテル戦でのハットトリックで一躍時の人となったベイルだけれども、実際には早くからその才能は注目されていた。

2006年には当時所属していたサウサンプトンで、チーム史上2番目の若さとなる 16歳でプロデビュー(ちなみに史上1位はかのセオ・ウォルコット)。
翌シーズンには初ゴールも決めて、その年のフットボールリーグ(2部相当)の年間最優秀若手選手賞にも選ばれた。

翌シーズンにはトットナムに移籍してプレミアリーグデビューを飾ったベイルだったけれども、その年に右足の靭帯に大怪我を負い、長期の負傷欠場を余儀なくされてしまう。

ベイルが戦列に復帰したのは、負傷から2年以上が経った 09/10シーズンの後半戦のことだった。

復帰直後は試合感覚の回復やポジション争いに苦しんだベイルだったけれども、それまでのサイドバックから、左サイドハーフにコンバートされたことをきっかけに大ブレイクを果たす。

2010年4月のアーセナル戦、チェルシー戦で連続ゴールを決めたベイルは、この月のプレミアリーグ月間最優秀選手に選出。

その活躍で、トットナムのチーム史上初の UEFAチャンピオンズリーグ出場に貢献することとなった。

そして迎えた今シーズン、そのチャンピオンズリーグの舞台で、ベイルは世界中にその名を知らしめるのである。

「世界最高」のディフェンス陣を翻弄したガレス・ベイル

そして迎えた、ホームでのこのインテル戦。

ベイルはこの試合でも、爆発的な活躍を見せる。

ゴールこそなかったけれども、決勝点となった2点目と、1点差に詰め寄られた直後に再び突き放す3点目をアシスト。

どちらも左サイドを完全に突破してからの、正確無比な左足クロスから生まれたものだった。

ガレス・ベイルの最大の特長は、その突破力にある。

ピンと伸びた背筋と大きなストライドで疾走する姿はまるで陸上選手のようで、実際に 100メートルを 11秒に迫るスピードで走る快足の持ち主。

しかしベイルは、ただ足が速いだけの選手ではない。

不器用そうに見えるけれども、意外にも細かいフェイントも持っていて、足元も巧み。

そして何と言っても、素晴らしい精度を誇る左足を持っている。
さらに凄いのが、そのキックをトップスピードの中で披露できることだ。

第3節で決めたハットトリックも、そのうちの2点は、カウンターからトップスピードで左サイドを疾走しながら、ゴール対角へ針の穴を通すようなシュートを決めたというものだった。

これだけ見ても、ベイルが並外れた技量の持ち主だということが伺えるだろう。

そしてこのホームでの第4節でも、ガレス・ベイルは何度も左サイドを駆け抜けた。

ゴールになったシーン以外でも、インテルの誇るマイコン、ルッシオといったワールドクラスのディフェンダーたちのマークを何度となく突破。

それも「ちょっとかわす」くらいではなく、完璧に「ぶっちぎる」場面が何度も観られたのである。

現在、世界最高の右サイドバックと言われるマイコンが完全に翻弄される姿に僕は、ローマのクリスティアン・キヴーを手玉に取って「世界最高の選手」と呼ばれ始めた頃の、06/07シーズンチャンピオンズリーグでのクリスティアーノ・ロナウドの姿を思い出した。

まあベイルがクリスティアーノ・ロナウドやリオネル・メッシのようなファンタジックな選手になるとは思えないけれども、たとえばパベル・ネドベドのような選手になることは充分あり得るのではないだろうか。

そのガレス・ベイルという超新星の活躍もあって、トットナムは昨シーズンのディフェンディングチャンピオン、インテルを下した。
これでトットナムはグループ首位に立つ。

グループリーグの残りは2試合。
トットナムの決勝トーナメント進出も、かなり現実味を帯びてきたと言えるだろう。

今シーズンのヨーロッパフットボールシーンの「台風の目」になりそうな、トットナム・ホットスパーとガレス・ベイル。

その勢いは、果たしてどこまで続いていくのだろうか。

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