ドイツ・ブンデスリーガに「ヘルプスト・マイスター」という言葉がある。

直訳すれば「秋の王者」。
転じてサッカー界では、ブンデスリーガの前半戦を首位で折り返したチームのことを指す。
そしてブンデスでは、このヘルプスト・マイスターが、そのまま最終節まで突っ走って優勝することが多いと言われている。

そしてこの水曜日に行われたJリーグの一戦は、リーグの前半戦を終えて、18節終了現在で首位に立った「Jのヘルプスト・マイスター」名古屋グランパスと、ここまで4位と好位置につける川崎フロンターレとの対戦だった。

大敗を喫した名古屋グランパス

試合は強豪同士の対戦らしく、拮抗した立ち上がりを迎える。

グランパスが得意のワイドな攻撃で主導権を握れば、フロンターレもポゼッションと速攻を組み合わせたアタックで対抗。
前半はなかなかに見応えのある内容だった。

その均衡が崩れたのは 36分。
田坂祐介のスルーパスから、DFラインの合間の絶妙なコースに走りこんだヴィットール・ジュニオールが抜け出して、川崎フロンターレが先制。
前半を1点リードで折り返した。

迎えた後半、グランパスも反撃を試みる。
ただ、グランパスは中盤でのパスミスが目立ち、逆にそこをフロンターレに狙われる展開に。
けっきょく中盤のパスカットからフロンターレのカウンター攻撃を浴び、後半は悪夢の3失点。
トータル4失点という大敗を喫したのである。

平日開催にも関わらず 22,000人を超えるお客さんが入った等々力競技場。
現場はお祭り騒ぎだっただろう。
ホームの大観衆の前で、川崎フロンターレは 100点満点の試合をやりきったと思う。

対する名古屋は2位の鹿島、3位の清水の足踏みのお陰でかろうじて首位の座はキープしたけれども、0-4というスコアはおよそ優勝を狙うチームのそれではないだろう。
しかも内容的にも、どちらかと言えば自滅に近い負け方だった。

風格の感じられなかった「ヘルプスト・マイスター」

首位に立つチームが4点差で負けてしまうJリーグ。
ちなみにその勝者となったフロンターレも、3節では横浜マリノスに同じ 0-4で玉砕されている。

それだけ実力の均衡したリーグだとも言えるけれども、裏を返せばどのチームもピリっとしない、というふうにも考えられるのではないだろうか。

ドイツで「ヘルプスト・マイスター」という言葉が生まれた背景には、逆に言えばブンデスリーガはシーズンの前半戦・後半戦を問わず、1シーズンを通じて好調をキープしたチームでなければ優勝できないほど厳しいリーグだという見方もできる。

Jのヘルプスト・マイスターが今シーズン、悲願の初優勝まで辿りつくかどうかは分からない。
ただこの試合を観る限りでは、名古屋グランパスにはまだ「王者の風格」のようなものは感じられなかった。

つまりJリーグは、哀しいかな、まだそれくらいの厳しさしかないリーグなのだとも言えるんではないだろうか。

毎年のように混戦の続くJリーグ。

Jが今後アジア、そして世界で更なる飛躍を遂げるリーグになるためには、この混戦がよりハイレベルな競争の中で行われるようになる必要があるだろう。

見せかけだけの「団子状態」ではなく、本物の「実力伯仲」の好ゲームが連発するように。

Jリーグが1日も早く、そうなってくれることを期待したい。

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