ダービーマッチのある風景/Jリーグ@セレッソ大阪 1-1 ガンバ大阪

長居公園@セレッソ大阪 VS ガンバ大阪_201003

今日は4年ぶりの大阪ダービー。
当然、大阪府民としてこれを見逃す手はない。
というわけで、本日はいざ長居へ。

長居公園にはもう春の香りがただよい、桜の花が咲き始めていた。

天気は快晴、この上ないダービー日和である。

長居公園の桜@セレッソ大阪 VS ガンバ大阪_201003

世界のダービーマッチと日本のダービーマッチ

ちなみに僕は、大阪に住んで6年になる。
はじめはミナミに近い地域に住んでいたけれども、今は北摂に近いエリアに住んでいる。
だから僕は、大阪南部のセレッソも北部のガンバも、同じくらいに応援している。

ダービーマッチと言えば、世界的なところではミラノダービーやマンチェスターダービー、ローマダービーあたりが有名である。

とりわけ欧州ならスコットランドのグラスゴーダービー、南米ならアルゼンチンのブエノスアイレスダービー(ボカ・ジュニアーズ対リーベル・プレート)が熱狂的なんだそうだ。

海外のダービーマッチは宗教や階級社会など、サッカー以外の様々な要素が絡み合い、それらの代理戦争的な意味合いも帯びている。
過去には少なからず、ダービーマッチがきっかけで死人が出たこともあるらしい。

僕は海外のダービーを直に体験したことはないけれど、大変な緊張感と殺気に満ちているであろうことは想像に難くない。

しかし今日の大阪ダービーは、殺気などとは全く無縁の、「ほのぼの」という言葉が良く似合う雰囲気だった。

僕は大阪以外でも、横浜や東京など、国内ではいくつかのダービーマッチをスタジアムで観戦した事があるけれども、そのどれもが、今日と同じく実に和やかなムードの中で開催されていた。

長居スタジアム外観@セレッソ大阪 VS ガンバ大阪_201003

平和な日本では、ダービーマッチも日常の楽しいイベントの一つなのだろう。
そして僕は、そんな日本ならではのダービーマッチの雰囲気も、けっこう気に入っていたりするのである。

長居スタジアムを埋めた大観衆@セレッソ大阪 VS ガンバ大阪_201003

明暗を分けたガンバとセレッソ

試合のほうは、1-1のドローに終わった。

試合後にはガンバのゴール裏サポーター席から、開幕2試合で勝ち点1というチームに対して激しいブーイングが浴びせられていた。
優勝を狙うチームがJ2上がりのチームに引き分けたのだから、当然の反応だろう。
アウェーだとかダービーだとかを、言い訳にする事はできない。

しかしガンバのほうは少し心配だ。
今日の試合もパスは良く回ったけれど、フィニッシュの迫力が全く無い。
まるで今の日本代表をそのまま小ぶりにしたような、何とも煮え切らない戦いぶりに終始した。

かつてのアラウージョやマグノ・アウベス、バレーのような超強力なポイントゲッターの不在が、大きく影を落としているように感じられた。

対するセレッソはチームの完成度ではガンバに劣るものの、香川真司・乾貴士の2枚看板のプレーは「さすが」の一言。
ガンバの代表クラスのディフェンス陣に囲まれても強引に突破を仕掛け、次々とチャンスを演出していた。
「危険なプレー」を繰り出すという意味では、この日の2人はガンバの選手たちを凌駕していた。

もともとJ2レベルを超越していると言われていたコンビだけども、J1でも十二分に通用するのだということを、このダービーで証明してみせたと思う。

チームとしてのまとまりが出てきたら、セレッソはJ1でも中位以上を期待できるのではないだろうか。

長居スタジアム・試合中@セレッソ大阪 VS ガンバ大阪_201003

夕暮れの帰り道

そんな感じで、1-1の引き分けながらも僕には明暗を分けたように感じられた大阪ダービー。
両チームともに課題は多いけども、今後それをどう解消いていくのだろうか。

次回の大阪ダービーは9.18、第23節。

その頃には桜の花は散っているだろうけど、両チームの力はどのように変化しているのか、期待して9月を待ちたいと思う。

ところで余談ながら、今日のスタジアムには若い女性の姿がやたらと目についた。
しかもやけに美人が多かったような…ま、これは単に僕の趣味かもしれないですが。。

しかしそれだけJリーグが「カッコいいもの」として認識されてきたということなんだろうから、良い傾向なんだろうと思う。

そんなこんなで、色々と楽しい思い出が残った、2010年春の大阪ダービーだった。

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