昨日の記事で僕は、ACLで日本勢最後の砦となった鹿島アントラーズの優勝を期待したいという旨を書いた。
ところがなんと。
そのアントラーズまでもが、翌日には大会からの敗退が決まってしまったのである。
これはもう何と言うか、昔の漫画風に言えば「トホホ」としか言いようがない感じだ。
ほんの2年前には2季連続でアジアチャンピオンに輝いたJリーグのチームたちが、今大会ではベスト8にも入らずに全滅することになってしまったのである。

またもアジアで散った鹿島アントラーズ

僕にとってアントラーズの敗退は予想外の出来事だった。
もちろん浦項スティーラースも、昨年のアジアチャンピオンなだけに弱いはずはない。
ただし浦項は昨年のチームから主力の何人かが抜けていて、ホームで戦うアントラーズにも付け入る隙は充分にあるように思われた。
実際、立ち上がりから押し気味だったのはアントラーズのほうである。
野沢拓也や興梠慎三の技巧は浦項DF陣をたびたび悩ませ、序盤から何度も好機を演出していた。
しかし、それでもアントラーズは最後まで浦項の固い守りを崩せなかった。
国内ではリーグ3連覇中の鹿島アントラーズだけども ACLとは相性が悪く、これまでベスト8の壁を突破したことがない。
ただ、そうは言っても実力のあるチームには違いないので、僕は今年こそはアジアでもいい線まで行ってくれるのではないかなと期待していた。
それでも結果的にはまた、昨年までのリプレイを観ているかのような、同じ光景が繰り返されてしまったのである。

アントラーズを沈めた浦項スティーラース

浦項は現役の韓国代表を数名擁する好チームである。
しかしこの試合を見る限りでは、昨年アジアを制した当時にいたブラジル人FWデニウソンのような、頭一つ抜けた存在は見当たらなかった。
良く言えばまとまりのある、悪く言えばこれと言った特徴のないチーム。そんな印象である。
ただし、今の浦項は非常に「粘り強い」印象を受けた。
突出した選手はいないものの、ともに185cmを超える大柄なCBコンビ、ファン・ジェウォン、キム・ヒョンイルらを中心に、体を張った守りでアントラーズの攻撃陣を抑えこんでいたように思う。
それでもアントラーズも何度かの決定的チャンスを作ったものの、シュートミスなどもあってそれを得点に結びつけることはできなかった。
そして前半29分、守備の間にポッカリと開いた「エアポケット」のようなスペースに入り込んだFWモッタに決められ、アントラーズは浦項に1点を先制される。
結局この1点を守りきられて、前日のガンバ大阪に続き鹿島アントラーズも、2年連続で「魔の一発勝負」の決勝トーナメント1回戦で姿を消すこととなったのである。

急成長を見せるアジア各国のライバルたち

これで今年の大会では、早くもJリーグのチームが全滅となった。
対照的に、ベスト8のうちの東アジア枠4枠は、韓国・Kリーグの4チームが独占する結果となったのである。
もちろん、この結果だけを見て「KリーグはJリーグよりはるかに強い」などと結論づけるのは早計である。
例えば本家ヨーロッパのUEFAチャンピオンズリーグでも、昨シーズンまでは3季連続して、ベスト4のうち3チームをイングランド勢が占めたけれども、今年の大会ではベスト4に1チームも進出すること無くイングランド勢は全滅してしまった。
しかし、だからと言ってこの1年でイングランド勢の力が急落したのかと言うとそうではない。それと同じことだと思う。
ただ、2年連続で優勝を逃すことになったJリーグ勢が、少なくとも以前ほど簡単にアジアで勝てなくなってきていることは間違いない。
それだけ他国との力の差が縮まってきているということだろう。
今年の結果から見ても、韓国勢には地力がある。
日本以上に「海外組」が多い韓国だけども、それでも国内リーグの選手層は薄くなってはいない。理由はいろいろ考えられるけど、若手の育成がうまく行っていることが大きいのではないかと僕は考えている。
昨年のU-20ワールドカップではベスト8の好成績を残していたし、優秀な若手が次から次へと育っている印象がある。韓国代表チームも、今後はさらに日本の強大なライバルとなっていくだろう。
またプロリーグ発足でサッカー人気の高まったオーストラリアや、高度経済成長によって猛スピードで強化の進んでいる中国も、着実に力をつけてきている印象だ。
西アジアに目を移しても、アラブ地域のサウジアラビアやUAE、カタール、中央アジアのウズベキスタンなどが、オイルマネーによる巨大な資本力で世界中から大物選手を買い漁っているのは広く知られたところだろう。今後も日本にとってさらなる脅威となっていくはずだ。
このように近年に入り、各国のライバルたちは毎年のように成長を見せてきている。
この中で日本勢が再び優位に立つためには、例えば若手の育成だったり、外国人のビッグネームの獲得だったりと言った方法で、外国に負けないだけの競争力をつけていく必要があるだろう。
おそらく日本はいま、その分岐点に立っている。

Jリーグチームが立たされている分岐点

Jリーグのチームは、いま危機にあるのだろうか?
繰り返しになるけども、今回の結果だけでそれを断定することはできないだろう。
しかし今、Jチームが他国から「何か」を学ばなければいけない時期にあるというのも、また事実なのではないだろうか。

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