いよいよワールドカップ開幕まで3日を切った。
日本の初戦までもあと1週間を切っている。
というわけで今回は、ありがちながら日本の戦うグループEでの戦いぶりを、僕なりにシミュレーションしてみたいと思います。
第1戦:カメルーン戦
グループ3試合の中で、最も重要な一戦になると思う。
初戦だからということもあるけれども、一番の理由は、おそらく最も勝ち点を計算できる相手だからである。
いまのカメルーンのチーム状態はけっこう酷い。
どれくらい酷いかと言うと、鳩山前首相の服装くらいには酷いと言っていいだろう。
守備も攻撃も組織がバラバラだし、エースのエトーはトラブルの影響でモチベーションが下降中。
中盤の要となるアレクサンデル・ソングも、負傷で日本戦出場が危ぶまれている。
カメルーンに比べれば、日本はまだマシだとすら思えるほどだ。
日本が、カメルーンの弱点とも言える両サイドのスペースを突くことができるか。
逆に、エトーを中心としたサイド攻撃を封じることができるか。
そのサイドの攻防が鍵を握ってくるのではないだろうか。
日本が決勝トーナメント進出を本気で狙うのであれば、ここで「勝ち点3」を取ることは必須に近い条件となってくる。
逆にもし敗れるようなことがあれば、16強の可能性はほぼ皆無と言えるほどまで遠のくだろう。
日本の運命を左右する、極めて重要な初戦である。
第2戦:オランダ戦
誰が見てもこのグループの大本命。
オランダがグループを突破できないようなことがあれば、「波乱」だとしか言いようがないだろう。
これまでは、華麗なサッカーを披露しつつも勝負弱さを露呈するのがオランダの慣例だったけれども、今回のチームには今までにない安定感を感じる。
エース格のロッベンが負傷の影響で一時離脱しているので日本戦には間に合わない可能性もあるけれども、アタッカーにはその他にもファンペルシー、スナイデル、ファンデルファールト、カイト、アフェライ、バベル、フンテラールらが控え、うらやましいほどのタレント軍団ぶり。
ロッベン欠場の影響はほとんど感じさせないだろう。
この層の厚さこそが、いまのオランダの安定感を生み出している大きな要因だと思う。
守備においても中盤のファンボメル、デヨングらを中心に安定しており、大きな死角は見当たらない。
正直なところ、日本がオランダに勝てる確率はほぼゼロだと思う。
現実的には、オランダに負けたとしても決勝トーナメントに進出できるよう、他の2試合で勝ち点6を狙うのがベターな作戦ではないだろうか。
それくらいのスタンスならば、逆にオランダ相手にもいい試合ができるような気がする。あわよくば勝ち点1はゲットできるかもしれない。
ある意味では3試合の中で最も「ワールドカップを感じる試合」になると思われるオランダ戦。
選手たちはその「世界の壁」に全力でぶつかっていって、自分たちの力を試してみてほしいと思う。
第3戦:デンマーク戦
カメルーン戦に次いで重要な試合となるだろう。
この時点で日本が勝ち点3以上を取れていれば、このデンマーク戦が決勝トーナメント進出をかけた大一番になる。おそらくは、「勝ったほうが決勝トーナメント」くらいの、ガチンコ勝負になるのではないだろうか。
デンマークは何と言ってもディフェンスに安定感がある。
しかし、守備の要のアッガーとケアーは、ともにスピードへの対処に難があると言われている。
日本のアタック陣がその背後のスペースを付けるかどうか、が攻撃の鍵を握ってくるだろう。
あとはセオリー通りサイドを突破して、グラウンダーのパスを中で合わせるような形が作れれば、チャンスは生まれてくるのではないだろうか。
守備に関してはデンマークの両ウイングと、CFのベントナーを止められるかどうかがポイントになってくる。
しかし全体的に意外性に乏しいデンマークだけに、日本にとっては比較的やりやすい相手と言えるのではないだろうか。
デンマークが日本をナメてかかってくるようなことがあれば、日本の勝機も見えてくるように思う。
グループE、日本代表はどう戦うべきか?
このように駆け足でグループEをシミュレーションしてみたけれども、個人的にはグループ突破の本命はオランダとデンマークだと思っている。
客観的に見れば日本は3位か4位でフィニッシュになりそうだけれども、オランダはともかく、デンマークとカメルーンには付け入る隙がありそうだ。
とにかくこの2チームとの対戦でどれだけの勝ち点を稼げるかが、日本の命運を左右するだろう。
僕は日本がグループを突破する可能性は高くはないと見ているけども、それでも日本代表を応援していることに変わりはない。
サムライブルーにはとにかく、前回大会のような不完全燃焼だけには陥らず、持てる力を全て出しきってきてほしいと思う。
そうすれば、結果も後からついてくるのではないだろうか。
仮にそうならなかったとしても、全力を尽くしたその経験は選手たちにとっても代表チームにとっても、また日本サッカー界全体にとっても、その後の大きな財産となるはずである。
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