大阪在住で横浜出身の僕は、Jリーグではその2つの街にある4チームを応援している。
じゃあ海外では?と言われると、各国で好きなチームを挙げるのはけっこう難しい。
さほど海外旅行の経験も豊富ではない僕には、外国でゆかりの地と言えるような場所がないからだ。
だから昔は普通に、サッカースタイルが好きだとか、お気に入りの選手がいる・いない、で応援するチームをを決めていた。
しかしそういうのは毎年コロコロ変わるものである。
「どんな時でも、オレは愛してるぜ!」みたいな無償の愛を注がなければ、愛する側も愛される側も、いまいち盛り上がってこないのが世の常だ。
チームを応援する際には、そんな昭和のメロドラマ的な濃いめのテイストがあったほうが面白い。
というわけである日僕は思い立ち、それぞれの国ごとに応援するチームを決めようと考えた。
こう振り返ると、我ながらヒマな人だけど…。
「僕の好きなチーム」たち
基準としては、将来に実際その国を訪れる機会があった場合に、「ぜひ行ってみたい街」のチームにしよう。
僕は海が好きなので、行くなら海に面した街が良い。
地元の横浜と同じ、港町ならさらに良い。
そうして決まった「マイ・フェイバリット・チーム」たち。
欧州主要国で例を挙げると、イングランドではリバプール。スペインではバルセロナ。フランスではマルセイユ。
イタリアは絞り込めなかったのでナポリとジェノアとサンプドリア。
ドイツは北部が海に面しているけど、寒いのは萎えるので除外しよう。
そんなわけで、海じゃないけど川の街として有名なフランクフルトに決めた。
とまあ、かなり人工的に好きなチームを決めてしまった僕なんだけど、この中で唯一、作為的に決めたのではない「心のチーム」がある。
僕がサッカーを観始めた頃から愛してやまない、FCバルセロナである。
我が心のチーム、FCバルセロナ
僕が初めてトヨタカップを観たのは、1992年のバルセロナ x サンパウロの一戦だった。
ドリームチームと呼ばれた、ヨハン・クライフ監督の時代だ。
クライフは、彼が来るまで地方の1チームに過ぎなかったバルサに哲学を植えつけた。
「1-0の勝利より、4-5の敗北のほうが価値がある」。
「美しく勝て」、と。
20年近くの時を経ても、その哲学はクライフの秘蔵っ子、グアルディオラ監督に見事に受け継がれている。
今も昔も、バルサのサッカーは世界一美しい。
そんなバルサが快勝したこの試合でも、チームは恐ろしいほど高いレベルのプレーを披露してくれた。
メッシの3得点はおまけみたいなものである。
攻撃も守備も見事に噛み合っていたこの試合、やっぱりバルサは完璧に美しかった。
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