韓国は強かった。

2004年のヨーロッパチャンピオン、ギリシャを相手に 2-0の完勝劇。
先月の日本戦でも別格の強さを感じたけれども、どうもそれは本物だったようである。

史上最強チームを率いる「ファンタスティック・フォー」

いまの韓国代表は、国内では「史上最強チーム」と呼ばれているらしい。
この試合でも韓国は、その評価がダテではないことを証明してみせた。

その韓国代表の中核を担っているのが “ファンタスティック・フォー” 、いわゆる “F4” と呼ばれる4人である。
「ちょ、『花より男子』かい!」とツッコミたくなる気持ちは良く分かる。
しかしそれをグッとこらえて見てみると、この四人がとにかく凄いのだ。

韓国版F4のメンバーはパク・チソン、パク・チュヨン、キ・ソンヨン、イ・チョンヨン。
それぞれヨーロッパのクラブで活躍するタレントなんだけれども、ルックスはともかく存在感という意味では、この試合でも本家F4に負けず劣らずの輝きを見せていた。

日本にもジーコジャパンの時代には、中田英寿・中村俊輔・小野伸二・稲本潤一の「黄金のカルテット」が話題になった時期がある。
しかし日本のカルテットがあんまり機能しなかったのに比べて、F4はおそろしく機能している印象である。

中盤の底からキ・ソンヨンがダイナミックなゲームメークを見せ、右サイドをイ・チョンヨンが突破、パク・チュヨンがDFラインの裏に抜け出してシュートを放ったと思えば、キャプテンのパク・チソンがディフェンスから繋ぎからフィニッシュまであらゆる場面に顔を出す。

このF4に率いられ、ほとんど全ての時間帯で韓国がゲームをリードした。

韓国の充実の「個」と、それを率いるパク・チソン

日本戦でも感じたのだけれども、今の韓国は「個」の充実ぶりが非常に目につく。
F4を筆頭に、ヨーロッパのプレーヤーたちにも負けないだけの能力を持った選手たちが揃っている印象なのだ。

ひと昔前の韓国代表といえば、とにかく走りまわってガツガツ当たるだけの猪武者のイメージが強かった。
しかし今の韓国代表は、スルーパスやドリブル突破を巧みに絡めながら、当たりの強さでも一回りスケールアップしたような感がある。

ひとことで言ってしまうと「大人のサッカー」をするようになったという印象。
チーム全体として、その「個」の成熟ぶりが際立っていたように感じた。

その筆頭株がパク・チソンだろう。
もう多くを語る必要のないプレーヤーだけれども、この試合でもドリブルにスルーパスにディフェンスにと大活躍。

圧巻だったのは後半 52分のプレーである。
敵陣での甘いコースのパスをインターセプトしたパク・チソンが、そのままゴール前にドリブルで突進。DF2人に体をぶつけられながらも強引に包囲網を突破して、自ら2点目をゲットした。

戦術眼とフィジカルの強さ、正確な技術と、その全ての持ち味が詰まったスーパープレー。

パク・チソンというワールドクラスの切り札を持つ韓国は、今大会でも台風の目となるだけの底力を持っているんではないだろうか。

勝負を左右した立ち上がりの時間帯

ギリシャはもしかしたら、この試合にちょっと「ナメて」かかっていたのかもしれない。

パク・チソンの名前は欧州でも知られているだろうけれども、その他の選手は、大半がヨーロッパでは無名に近い存在だろう。

自分たちが知らない選手なら、大した選手ではないと思うのが人情である。
実際ヨーロッパの選手・ファン・メディアたちは、ヨーロッパ以外のサッカーを見下すような傾向があるような気がする。

この試合でも立ち上がり早々の2分に、ギリシャはコーナーキックから決定的チャンスを掴んでいた。

もしギリシャが韓国を強敵だと考えていたら、この時間帯に一気にたたみかけていたのではないだろうか。
しかし実際は、ギリシャはそうしてこなかった。
この立ち上がりの時間帯が、勝負のアヤを決めたように僕は思った。

韓国にかかる大きな期待

我らが日本代表は、今大会では多くを望めそうはないくらい不振にあえいでいる。
北朝鮮も「死のグループ」に組み込まれてしまって、16強進出はかなり厳しいだろう。

そうなると、今大会のアジア勢で期待がかかるのがオーストラリアと韓国である。
特に、いまの韓国の充実ぶりには眼を見張るものがある。

グループBも実力伯仲の混戦模様となりそうだ。
アルゼンチンは個々のタレントはずば抜けているけども、マラドーナ監督が戦術を植え付けられていない。
対する韓国・ギリシャ・ナイジェリアは、それぞれの所属する大陸でチャンピオンに輝いた実績のある実力派の国々だ。
どのチームにも、グループリーグ突破の可能性は充分にあると言えるだろう。

その中で、韓国が初戦を勝ったことはとても大きい。
内容も申し分ない勝利で、16強進出に大きく前進したと言っていいと思う。
逆にギリシャは、アルゼンチン相手に最低でも勝ち点が必要となる苦しい状況に追い込まれた。

韓国にとって、グループリーグ突破は現実味の強い目標となった。
しかし今の韓国ならベスト16と言わず、その上も狙えるんではないだろうか。

もちろん日本もそうなってくれることを諦めたわけじゃないけれど、同じアジアの仲間として韓国には期待したい。

今大会での代表引退をほのめかしているパク・チソンが花道を飾る姿が、おぼろげながら浮かんできたようである。

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