フランス代表が崩壊してしまっている。

エースストライカーのニコラ・アネルカが、レイモン・ドメネク監督と衝突し強制送還される事件が発生。
その影響で監督・選手が練習をボイコットするなど、収拾のつかない状態に陥ってしまった。

もはやその面影が全く忘れ去られてしまった、かつての世界チャンピオン。
そしてその崩壊の直接のきっかけとなったのが、このメキシコ戦であった。

大国を倒した新興勢力、メキシコ

メキシコは中米の伝統国であると同時に、ジョバニ・ドスサントス、カルロス・ベラらの若い力の台頭で近年メキメキと力をつけてきている新興国でもある。
このゲームでも、2人は溌剌としたプレーを見せていた。

特にドスサントスは第一戦に続き、攻撃に守備に起点となる大活躍。完全にチームの核となっていることを印象づけた。

しかし立ち上がりは強豪フランスがやや優位に立つ展開。
メキシコも対抗するものの、前半途中にベラが負傷で退場したこともあって、大きなチャンスは作れない。

けっきょく前半は両チームともに決め手を欠いて、スコアレスで折り返すこととなる。

ゲームが動いたのは後半だった。

ラファエル・マルケスの後方からのパスに、交代で出場したメキシコの新星、ハビエル・エルナンデスが抜け出してGKと1対1に。
エルナンデスは冷静にGKもかわして、無人のゴールにシュートを突き刺した。
この得点で、メキシコがついに均衡を破った。

勢いに乗ったメキシコは、さらにフランス陣内に侵入する。
そして右サイドを突破したパブロ・バレーラが、ペナルティエリア内でエリック・アビダルに倒されPKをゲット。
これをメキシコの英雄クアウテモク・ブランコが冷静に決めて2点目を挙げた。

けっきょくこのリードを守りきったメキシコが、強豪フランスを倒すという金星を挙げて、決勝トーナメント進出に大きく前進を果たしたのである。

フランス代表の舞台裏で起きた「事件」

前半はやや優勢にゲームを進めながらも、後半は互角の展開に持ち込まれ、敗北を喫したフランス。

この試合のハーフタイムに事件は起きていた。

ドメネク監督の采配に不満を抱いたアネルカが、監督に暴言を吐いたというもっぱらの噂である。
その不協和音が、周囲にいたチームメイトたちにも飛び火し、この事件が後半のフランスから集中力を奪ったことは充分想像されるところだろう。
そしてこの事件と敗戦によって、フランスはチームとして完全に崩壊してしまったのである。

ドメネク監督はもともと、占星術でスタメンを決めるなどの奇行から、その指導力を疑問視されていたいわくつきの監督だ。

ただ前回ドイツワールドカップで、この大会を最後に引退した英雄、ジネディーヌ・ジダンの神憑り的な活躍もあって奇跡の決勝進出を果たしたことで、ドメネクは4年間首が繋がることになった。

しかし2008年のユーロではグループリーグ最下位に終わる惨敗。
そしてその歴史は今大会でも繰り返されようとしている。

これほどのタレントを擁しながらチームをまとめられなかったドメネクと、彼を任命したフランス協会の責任は大きいだろう。

窮地に立たされたフランス代表

この敗戦で決勝トーナメント進出がほぼ絶望的になってしまったフランス。
逆にメキシコは 16強に大きく前進したと言っていい。

前半はフランスが優位に立ちながらも、後半に崩壊した奇妙なゲーム。
この試合はまさに、今のフランスの混迷ぶりを象徴したような一戦だったと言えるだろう。

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